【骨盤の「傾き」が引き起こす局所負担とリンパ循環の破綻】

query_builder 2025/04/25
無痛ぎっくり腰脊柱管狭窄症坐骨神経痛
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【骨盤の「傾き」が引き起こす局所負担とリンパ循環の破綻】

ヒトの骨盤は、「回旋・傾き・前後」という三軸運動を持つ可動構造です。
このうち、側方への傾斜(=傾き)は、荷重の左右非対称性を生み、体幹・下肢全体に多段階の二次障害を誘発します。

画像で示されている通り、骨盤が片側に傾くと荷重側(重心が偏った側)に老廃物が滞留しやすくなり、下肢の浮腫(むくみ)や筋膜緊張の左右差が顕在化します。これは単なる筋力低下ではなく、内転筋群・大腿筋膜張筋・鼠径部リンパ節などの構造的圧迫による静脈・リンパの還流障害によって引き起こされるものです。

特にポイントとなるのが、「内旋・外旋のアライメント差」。
足の軸(股関節〜膝関節〜距腿関節)のわずかな回旋の違いが、足底の支持基底面を変化させ、内側加重・外側加重の偏りとして現れます。
これがさらなる骨盤の傾斜を助長し、仙腸関節のロッキングや椎体の回旋ストレス、さらには胸郭の偏位や頸椎の側屈パターンまで波及します。

こうした傾きの原因として無視できないのが、深層筋群(インナーマッスル)の機能低下です。
特に重要なのが、
・腸腰筋(Psoas Major / Iliacus)
・腹横筋(Transversus Abdominis)
・横隔膜(Diaphragm)
これらは骨盤・腰椎の中立性を維持する抗重力筋であり、呼吸運動・腹圧調整・リンパ循環にも直結しています。

杉山手技療法では、骨盤そのものを強制的に矯正するのではなく、筋膜連鎖やリンパ流にアプローチして、結果として骨盤が正しい位置に戻るという「間接的調整法」を採用しています。

特に「骨盤を直接押す」ことによって、仙腸関節や寛骨に過度な剪断力(せんだんりょく)がかかると、逆に神経根の興奮や筋性防御反応が起き、状態を悪化させる可能性があることを臨床上非常に重視しています。

骨盤の傾斜=構造変位の結果であり、それは全身の「力学的な代償パターン」として現れているにすぎません。
それゆえ、「どこに原因があるのか」を見極め、リンパ循環と深層筋の再教育を通じて構造の再統合を図ることが根本的な改善につながるのです。

体の傾きは、見た目以上に深部循環・筋膜連鎖・神経調整機能を狂わせます。
不調が慢性化する前に、丁寧に軸から整えてみてはいかがでしょうか?



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杉山手技療法・西宮北口

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