2025.05.27
【背骨を守る“脊柱起立筋群”――健康と理学療法の観点から】
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2025/05/13
無痛ぎっくり腰脊柱管狭窄症坐骨神経痛
【背骨を守る“脊柱起立筋群”――健康と理学療法の観点から】
私たちは日常のあらゆる動作で「脊柱起立筋群(英:Erector Spinae)」の恩恵を受けながら生活しています。体幹の両側を縦走し頭部から骨盤近くまで連続して存在するこの筋群は、健康維持・姿勢保持・スポーツ動作・リハビリすべての基盤。現役理学療法士として日々実感する解剖学的な知見と臨床応用、そして正しいセルフケア法まで深掘りします。
□■脊柱起立筋群とは?■□
“背骨を立てる(起立させる)”名の通り、椎骨の両側を上下に広く走る筋肉群です。棘筋(spinalis)、最長筋(longissimus)、腸肋筋(iliocostalis)の3部に分かれ、これらが複雑に重なり合いながら姿勢保持や動作制御を担います。これに加わるのが多裂筋(multifidus)、腰方形筋(quadratus lumborum)。多裂筋は“背骨の深層インナーマッスル”であり、体幹の微細な安定を。腰方形筋は骨盤─腰椎─肋骨を結んで側屈や腰部安定を生み出します。
□■脊柱起立筋群の役割■□
・正しい姿勢保持=猫背や反り腰防止
・重力下での体幹支持力
・頭部・胸部・骨盤の“三位一体”な連動性の確保
・日常動作からスポーツパフォーマンスまで、全身の力の伝達効率化
・加齢による円背や転倒リスクの抑制
その筋力バランスが乱れると“肩こり・腰痛・不良姿勢・可動性低下”が起こりやすいことは、理学療法の臨床現場・各種研究論文でも多数実証されています。
□■健康と理学療法における重要性■□
運動器慢性疼痛(腰痛・背部痛)の多くは「脊柱起立筋群の筋力低下・筋萎縮・左右差」が大きな原因。
理学療法士がまず評価するのは
・筋厚(超音波や触診で評価)
・筋持久力(静的・動的姿勢保持テスト)
・左右バランス(片側萎縮が腰痛の引き金になることも)
筋トレといえば表層筋重視の方が多いですが、この筋群は深層筋(多裂筋や一部の腸肋筋など)まで幅広く鍛えることで、初めて十分な支持力&痛み予防効果が得られるのです。
□■臨床(リハビリ)での介入ポイント■□
・慢性腰痛患者:多裂筋の局所萎縮がよく見られます。安静よりも“正しいリトレーニング”による再活性化が効果的
・高齢者の転倒予防:背筋群&体幹筋の協調的再学習が歩行安定・自立度向上に必須
・スポーツ障害:体幹剛性と機序制御の精度向上がケガ減少やパフォーマンス最大化につながります
・姿勢修正:筋連鎖全体にアプローチする運動療法(プランク、多裂筋エクササイズ、四つ這いエクササイズ等)
□■セルフトレーニングとケアのコツ■□
・スーパーマン(背屈運動)、プランク、ドローイン併用、バードドッグ
・筋肉痛や違和感が出る場合は無理せず理学療法士等と相談
・筋膜リリースや静的ストレッチも合わせることで、筋機能と柔軟性双方UP
□■科学的根拠■□
複数の論文(例えばHides JAらの多裂筋萎縮・腰痛関連研究など)で、脊柱起立筋・多裂筋の萎縮や筋活動低下が慢性腰痛や姿勢障害の主因と指摘。筋電図/超音波/MRIでも定量的に証明されています。
健康寿命延伸・QOL向上のためには、40代以降に加速度的に低下する『背筋群筋力』の維持が肝心。「痛みが出てから」ではなく、普段から“正しく動かす・鍛える・ほぐす”ことが理学療法的アプローチの基本です。
▶理論と実践が両立してこそ、“一生動ける体”は作れます。専門知識+あなたの生活の中で今日から実行してみてください!
#脊柱起立筋 #背筋 #多裂筋 #腰方形筋 #健康寿命 #理学療法 #運動療法 #姿勢改善 #腰痛予防 #体幹トレーニング #リハビリ #機能解剖 #スポーツリハ #筋肉 #生涯現役 #理学療法士 #身体の使い方 #アンチエイジング #筋萎縮予防 #健康維持 #エビデンス #運動習慣 #筋膜リリース #スーパーマンエクササイズ #バードドッグ #腰痛体操 #背筋トレ #筋肉図解 #ボディケア #筋肉解説
私たちは日常のあらゆる動作で「脊柱起立筋群(英:Erector Spinae)」の恩恵を受けながら生活しています。体幹の両側を縦走し頭部から骨盤近くまで連続して存在するこの筋群は、健康維持・姿勢保持・スポーツ動作・リハビリすべての基盤。現役理学療法士として日々実感する解剖学的な知見と臨床応用、そして正しいセルフケア法まで深掘りします。
□■脊柱起立筋群とは?■□
“背骨を立てる(起立させる)”名の通り、椎骨の両側を上下に広く走る筋肉群です。棘筋(spinalis)、最長筋(longissimus)、腸肋筋(iliocostalis)の3部に分かれ、これらが複雑に重なり合いながら姿勢保持や動作制御を担います。これに加わるのが多裂筋(multifidus)、腰方形筋(quadratus lumborum)。多裂筋は“背骨の深層インナーマッスル”であり、体幹の微細な安定を。腰方形筋は骨盤─腰椎─肋骨を結んで側屈や腰部安定を生み出します。
□■脊柱起立筋群の役割■□
・正しい姿勢保持=猫背や反り腰防止
・重力下での体幹支持力
・頭部・胸部・骨盤の“三位一体”な連動性の確保
・日常動作からスポーツパフォーマンスまで、全身の力の伝達効率化
・加齢による円背や転倒リスクの抑制
その筋力バランスが乱れると“肩こり・腰痛・不良姿勢・可動性低下”が起こりやすいことは、理学療法の臨床現場・各種研究論文でも多数実証されています。
□■健康と理学療法における重要性■□
運動器慢性疼痛(腰痛・背部痛)の多くは「脊柱起立筋群の筋力低下・筋萎縮・左右差」が大きな原因。
理学療法士がまず評価するのは
・筋厚(超音波や触診で評価)
・筋持久力(静的・動的姿勢保持テスト)
・左右バランス(片側萎縮が腰痛の引き金になることも)
筋トレといえば表層筋重視の方が多いですが、この筋群は深層筋(多裂筋や一部の腸肋筋など)まで幅広く鍛えることで、初めて十分な支持力&痛み予防効果が得られるのです。
□■臨床(リハビリ)での介入ポイント■□
・慢性腰痛患者:多裂筋の局所萎縮がよく見られます。安静よりも“正しいリトレーニング”による再活性化が効果的
・高齢者の転倒予防:背筋群&体幹筋の協調的再学習が歩行安定・自立度向上に必須
・スポーツ障害:体幹剛性と機序制御の精度向上がケガ減少やパフォーマンス最大化につながります
・姿勢修正:筋連鎖全体にアプローチする運動療法(プランク、多裂筋エクササイズ、四つ這いエクササイズ等)
□■セルフトレーニングとケアのコツ■□
・スーパーマン(背屈運動)、プランク、ドローイン併用、バードドッグ
・筋肉痛や違和感が出る場合は無理せず理学療法士等と相談
・筋膜リリースや静的ストレッチも合わせることで、筋機能と柔軟性双方UP
□■科学的根拠■□
複数の論文(例えばHides JAらの多裂筋萎縮・腰痛関連研究など)で、脊柱起立筋・多裂筋の萎縮や筋活動低下が慢性腰痛や姿勢障害の主因と指摘。筋電図/超音波/MRIでも定量的に証明されています。
健康寿命延伸・QOL向上のためには、40代以降に加速度的に低下する『背筋群筋力』の維持が肝心。「痛みが出てから」ではなく、普段から“正しく動かす・鍛える・ほぐす”ことが理学療法的アプローチの基本です。
▶理論と実践が両立してこそ、“一生動ける体”は作れます。専門知識+あなたの生活の中で今日から実行してみてください!
#脊柱起立筋 #背筋 #多裂筋 #腰方形筋 #健康寿命 #理学療法 #運動療法 #姿勢改善 #腰痛予防 #体幹トレーニング #リハビリ #機能解剖 #スポーツリハ #筋肉 #生涯現役 #理学療法士 #身体の使い方 #アンチエイジング #筋萎縮予防 #健康維持 #エビデンス #運動習慣 #筋膜リリース #スーパーマンエクササイズ #バードドッグ #腰痛体操 #背筋トレ #筋肉図解 #ボディケア #筋肉解説
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杉山手技療法・西宮北口
住所:兵庫県西宮市北口町1-2 アクタ西宮東館210
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