【腰椎すべり症と脊柱管狭窄症】

query_builder 2025/05/22
腰痛脊柱管狭窄症坐骨神経痛
画像3193
画像3193
【腰椎すべり症と脊柱管狭窄症】
〜西洋医学と東洋医学の視点から〜

────────────────────
腰痛や脚のしびれに悩む患者さんはとても多く、その原因の一つに「腰椎すべり症」があります。
この疾患は「脊柱管狭窄症」とも強く関連しています。

本日は、西洋医学での分類・治療、さらに東洋医学的アプローチも交えてわかりやすく解説します。

────────────────────
【西洋医学での腰椎すべり症】

腰椎すべり症は
①「分離すべり症」
②「変性すべり症」
に大きく分けられます。

▼分離すべり症
10〜30代の若年層に多く、スポーツなどで椎弓部(pars interarticularis)が疲労骨折することで起こります。椎体が前方に滑り、L5/S1が好発部位です。

▼変性すべり症
加齢や椎間板、靭帯の変性で腰椎が前方に移動します。特に中高年女性に多く、L4/L5によくみられます。
主な症状は慢性的な腰痛、脚のしびれ、間欠性跛行(歩くと痺れて歩けなくなるが、休めば回復)。

✏️診断にはX線、MRIなどの画像検査で椎体のズレや神経の圧迫を確認します。

────────────────────
【治療方針:西洋医学の視点】

① 保存療法
・体幹筋力強化のリハビリ
・コルセットや物理療法
・消炎鎮痛薬、神経障害性疼痛薬

② 手術療法
・症状悪化例や画像で高度な狭窄、すべりの進行・不安定性がみられる場合
・除圧術+脊椎固定術(PLIF/TLIF等)が適応されます

───────────────
【東洋医学からみた腰椎すべり症】

東洋医学では「腰痛」は「腎虚(じんきょ)」や「瘀血(おけつ)」「冷え」といった体質的要因が関与すると考えます。
身体のエネルギー(気血)が滞ると、腰や下肢に痛みやダルさが現れるとされます。

▼代表的な漢方
・八味地黄丸、牛車腎気丸:腎虚を補い腰や足の痛みを和らげる
・疎経活血湯:血流や気の滞りを改善し痛みを取る

▼鍼灸
・腰部、足の陽経(膀胱経・腎経)への鍼灸刺激は筋緊張を緩和し、血流・神経の改善を図ります。

────────────────────
【統合的なケアのすすめ】

腰椎すべり症・脊柱管狭窄症の治療は、
「西洋医学で明確に診断・アプローチしながら、東洋医学で全身調整をサポート」
がおすすめです。

💡セルフケアとして
・適度なウォーキング
・骨盤まわり・下肢のストレッチ
・休息と睡眠、身体を冷やさない食生活も重要です。

────────────────────
【まとめ】

腰椎すべり症は、構造の問題(ズレ・神経圧迫)だけでなく、体質や全身状態も影響しています。
医療の力と生活習慣、そして自分の体を知る意識が大切です。

気になる症状があれば、専門医や鍼灸師にもぜひご相談ください。

────────────────────
#腰椎すべり症 #脊柱管狭窄症 #腰痛 #椎間板変性 #分離すべり症 #変性すべり症 #慢性腰痛 #間欠性跛行 #坐骨神経痛 #整形外科 #東洋医学 #漢方 #鍼灸 #八味地黄丸 #牛車腎気丸 #疎経活血湯 #腎虚 #瘀血 #体質改善 #セルフケア #症状改善 #リハビリ #脊椎外科 #運動療法 #整体 #健康寿命 #医療情報 #ヘルスケア #腰痛持ち #統合医療
----------------------------------------------------------------------

杉山手技療法・西宮北口

住所:兵庫県西宮市北口町1-2 アクタ西宮東館210

----------------------------------------------------------------------